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パシフィック・リム:アップライジング

パシフィック・リム:アップライジング

 

 

 

 

 

前作に続き、怪獣とイェーガー(人々)の壮絶な戦いを描いた作品「パシフィック・リム:アップライジング」。

 

今回の主役は前作に登場した司令官スタッカーの息子、ジェイク・ペントコスト。(最後イェーガーごと爆発し怪獣を倒した胸アツな司令官)

 

裂け目が閉じられてから10年、人々は元の暮らしを取り戻しつつあった。そんな中、廃棄されたイェーガーの部品を盗み売り飛ばしながら悠々自適な生活をしていたジェイクは、自作で小型イェーガーを組み立てていた少女アマーラに出会う。

警察に追われた二人は、アマーラの作ったダンゴムシのように転がるイェーガー「スクラッパー」に乗り込み逃走。しかしスクラッパーの何倍も大きな正規イェーガーによって、敢え無く捕まってしまうのだった。

 

今回も操縦席がグラングラン。

あんなにコロコロ転がってなぜ無事なんだろう⁇

 

こうして留置場に入れられてしまったジェイクとアマーラだったが、ジェイクは義姉マコにより軍に復職するようスカウトされ、アマーラはイェーガーを作った技術を買われ訓練生として中国の基地、モユラン・シャッタードームに行く事になった。

(マコ登場!スタッカーに引き取られ育てられた為ジェイクにとっては姉、現在はPPDC[環太平洋防衛軍]の事務総長)

基地で二人を出迎えたのはレンジャーのネイト・ランバート

ジェイクとは共に訓練を受けイェーガーに乗り、喧嘩をする仲だったが…軍を離れてからは疎遠になっていたようでジェイクからすると「同期が出世してちょっと上から目線」な状況。しかしこの二人、バチバチやるのかと思うとそうでもなく結構最後まで仲が良い。アマーラは同じ訓練生のヴィクトリアに目をつけられ、意地悪なことを言われたり突っかかられるがそんなに激しくぶつかる訳でもなく…。

 

そうこの映画、

人間関係の話しはそんなに深くない

だって怪獣映画だから。

さらっと「こんなことありましたよ〜」くらいに人間関係も過去話もあっさりと流していく…だって怪獣がメインの話だから。

 

そんな怪獣メインの映画だが、今回の話で重要になってくるのは無人機イェーガー。

中国のシャオ産業が開発している無人遠隔操作イェーガーの評議会が、オーストラリアのシドニーで開かれることになった。そこに居合わせていたのはイェーガー「ジプシー・アベンジャー」に乗ったジェイクとネイト、ヘリコプターに乗って会場に向かっていたジェイクの義姉、森マコ。

そして突如海から正体不明の未登録イェーガーが出現。武器は凄いし強いし、あっという間に破壊され大変な状況になってしまうシドニーの街並み。マコの乗るヘリコプターも故障し、ジェイクの目の前で墜落、帰らぬ人となってしまった。

マコ……

墜落の直前、マコは何らかのデータを送信しようとしておりそれが物ではなく場所を示している事が判明。ジェイクとネイトは調査の為シベリアの工場跡地へと向かった。

跡地へと向かった二人の前に現れたのは、評議会に現れたあの謎のイェーガー。ジプシー・アベンジャーはなんとかその謎の未登録イェーガーを倒すことに成功し、パイロットに出てくるよう促すも、人は乗っておらず。なんとこのイェーガーを動かしていたのは怪獣の脳だった。

シャオ産業が関わってる感じがプンプンする…

実はシャオ産業の社長リーウェン・シャオの下で働いているニュートン(胡散臭いサングラスの男)は、前作ハーマン博士と共に怪獣の頭の中に入りシンクロするという凄い体験をしている。それがキッカケになってか、ニュートンは自身のラボ(部屋)にアリスと名付けた怪獣の脳を置き、密かにシンクロを繰り返していた。

これはもう立派な怪獣中毒

怪獣の頭の中は人類には刺激が強すぎたようで、ニュートンは徐々に思考を怪獣に乗っ取られていってしまう。

 

さてシベリア工場跡地から回収されてきた怪獣脳×イェーガーだが、好奇心旺盛なアマーラはその中を見てみたい!と仲間を誘ってこっそり潜入することに。

メカ弄りが好きならそりゃ分からなくもないが…しかし一緒に入った仲間が負傷してしまい、結果仲間は観察処分、アマーラには基地からの追放が言い渡されてしまう。なかなかに処分が重い。

基地から出る前ジェイクとアマーラは深い話をしていたが、

逆境でも俺みたいに魅力的であれ
俺みたいにいい男は美貌が重荷だ

…というジェイクの台詞しか頭に入ってきませんでした。ジェイクすごい。

そして怪獣イェーガーの中を見たアマーラは、怪獣イェーガーがシャオ産業の技術を使っていることに気がつく。もはやアマーラがイェーガーに潜入したのはこの伏線の為だけでは?とも思えるが、シャオ産業、そして怪獣の脳…これによりニュートンが怪しいと推測することができ、ハーマン博士はニュートンに会いにいくことになった。

 

そして事態は急変。

完成し基地に運ばれてきていたシャオの無人機イェーガーが突如怪獣に侵食され、支配され暴走してしまう。どうやらニュートンの差し金で全ての無人機イェーガーに怪獣の部品が使われていたようだ。
暴走したイェーガーは基地を破壊し、大暴れ。イェーガーも破壊されパイロットも大勢負傷してしまうこととなる。

ニュートンを追ってシャオ産業に乗り込んだハーマンは彼をつかまえ無人機イェーガーの暴走を止めるよう迫るが、半ば怪獣に思考を奪われたニュートンはあろうことか閉ざされていた怪獣出現の裂け目の解放を無人機イェーガーに指示し、じわじわと裂け目は広がっていく。

ニュートンーーー!!!

リーウェン社長の登場で無人機イェーガー(とニュートン)の暴走は止められ裂け目の解放はストップする事が出来たが、怪獣に乗っ取られているだけのニュートンをハーマンは守ろうとし取り逃がしてしまう。そして恐ろしい事に一度開いてしまった裂け目の隙間から、怪獣が3体出現。よりによってカテゴリー4と5の超級。

どうやら怪獣達には怪獣戦争時代からある狙いがあるようだった。その狙いはなんと富士山。活火山でレアアースが豊富、そこに怪獣の血が合わさると大爆発を起こして地球は滅亡!なんてこった

ハクジャシュライクソーンライジーと名付けられた怪獣3体は富士山を目指し日本へと向かい、急がないと富士山が大噴火して日本を中心に世界が終わってしまう…

基地のイェーガーはジプシーが一機しか残っておらず急ピッチで修理が進められ、パイロットは何故か無事だった訓練生(アマーラも)達が担う事になった。ボロボロの機体にまだひよっこの訓練生…無理がありすぎるけどいいんです、メインは怪獣だから。


一方東京ではカテゴリー4,5のやばい怪獣が大暴れ、すでに富士山に向かって進んでいた。日本の街は壊され人々は逃げ惑い…シェルターもあり住民の避難は完了!とは言うものの、絶対いると思うな、逃げ遅れた人。

そこに登場したジプシー・アベンジャー、ブレーサー、セイバー、ガーディアンの4機のイェーガー。ジプシーにはジェイクとネイト、他3機にはそれぞれ訓練生が乗り怪獣相手に大奮闘、優勢に戦いが進んでいった。しかしいつの間にか日本に来ていたニュートンが、独自で生産していた大量のメカを投入し怪獣がパワーアップ!巨大化し力をつけた怪獣相手に一気に劣勢に陥ってしまう。その影響でなぜか躍起になり敵に突っ込んだガーディアン(鞭使い)がやられ内パイロット一人が死亡。アマーラの乗るイェーガーもバッキバキにやられ脱出ポッドで脱出、残るイェーガーはジェイクとネイトのジプシーだけになってしまった。ネイトは負傷し、立候補したアマーラと操縦を代わると脱出ポッドで離脱。ジェイクとアマーラは二人でジプシーを動かし富士山へと向かう怪獣を追った。
怪獣を倒すためにジェイクが考えた作戦は、一度大気圏の外までいき怪獣の真上に落下するというもの。怪獣も聞いてビックリ
スクラッパーに乗り込んだシャオ社長に推進機(飛行の動力源)を溶接してもらい、準備万端。しかしスクラッパーがジプシーに引っかかりそのまま発進したためにリーウェン社長も一緒に大気圏へ!怪獣は富士山の火口へと迫り、ジェイクとアマーラは怪獣への落下に備えここで脱出するはずが残りのポッドが作動しない。ここにきてのポッドの故障に死を覚悟する二人だが、ジプシーにくっついてきていたスクラッパー(リーウェン)が二人をギリギリの所で助け出してくれ、脱出、ジプシー・アベンジャーは怪獣の真上に落下し無事倒すことができた。

地上ではネイトがニュートンを殴り捕獲。怪獣を倒したジェイクとアマーラは富士山の雪ではしゃいでめでたしめでたし、世界の平和は保たれたのであった。

その後捕らえられたニュートンはほぼほぼ頭の中を怪獣(プリカーサー)に乗っ取られた状態で、我々は諦めない!と騒ぐが、

ジェイクはそんな彼(プリカーサー)に


「次回は地球に来なくていい
我々が行く」

 

と宣言して話が終わる。

…これは、絶対続きがあるやつだ!!(パシフィック・リム3はまだ正式未発表

ジェイクの話からするに、裂け目を通って怪獣ワールドに乗り込むということだろうか。考えただけでも恐ろしい

怪獣一体に苦戦している人類が、ましてや怪獣の巣窟に行くなんて…怪獣に擬態でもするのかな。なにはともあれ続編が楽しみです。

 

 

 

:「パシフィック・リム アップライジング」